汐首崎(読み)しおくびさき

日本歴史地名大系 「汐首崎」の解説

汐首崎
しおくびさき

[現在地名]亀田郡戸井町字汐首町

天保郷帳にみえる地名で、小安おやす村の持場の一つ。津軽海峡に突き出た汐首岬一帯にあたる。シャクシャインの戦に関連して「津軽一統志」に「塩く(ひ)崎 狄おとなオヤワイン 家六軒」とみえる。元禄郷帳の「従松前東在郷并蝦夷地之覚」に「汐くひ村」とあり、続けて「従是蝦夷地」と記される。当地は寛政一一年(一七九九)まで東蝦夷地との境とされた(戸井町史)。享保三年(一七一八)写の松前蝦夷図(大東急記念文庫蔵)小安おやす村から「東はま通り馬足相叶ひ不申候、うか川村、汐くひ村是より夷地」とあり、享保十二年所附には「汐くひ 松前大泊り川より此所辺迄廿九里二十五丁三十四間」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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