日本歴史地名大系 「江川城跡」の解説 江川城跡えがわじようあと 長崎県:福江市福江城下江川町江川城跡[現在地名]福江市江川町宇久氏(のち五島氏)の本拠となった城跡。宇久氏は嘉慶二年(一三八八)岐宿(きしく)(現岐宿町)から深江(ふかえ)(福江)に移って上大津(かみおおつ)の住吉神社前に辰(たつ)ノ口(くち)城を築いたという所伝がある。または大永元年(一五二一)三月宇久盛定のときに玉之浦納を討ち、岐宿に代えて同六年に江川(福江川)に臨む地に江川城を築いたともいう。「寛政重修諸家譜」には盛定は松浦(まつら)郡五島のうち福江大津より江川に移り住し、某年福江で没したとある。盛定のあと純定・純尭・純玄・玄雅・盛利の六代、慶長一九年(一六一四)まで宇久氏の居城となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報