江平村(読み)えひらむら

日本歴史地名大系 「江平村」の解説

江平村
えひらむら

[現在地名]高崎町江平

北流する大淀川の西岸に位置し、南は縄瀬なわぜ村。江戸時代は鹿児島藩領で初め高原たかはる郷に所属したが、延宝八年(一六八〇)紙屋かみや郷の廃止に伴って同郷水流つる(下水流村、現都城市)が高原郷へ、当村は野尻のじり郷へ交換して編入された(「古記」鹿児島大学附属図書館蔵玉里文庫)。なお「三州御治世要覧」は野尻郷への編入を同九年としている。北郷忠相等三代日帳写(都城島津家文書)によると、永禄五年(一五六二)八月一日、おそらくは北原氏と北郷氏の高原(現高原町)方面での争いのなか、北郷氏は「江平」を破っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android