江戸三度荷物集所跡(読み)えどさんどにもつしゆうしよあと

日本歴史地名大系 「江戸三度荷物集所跡」の解説

江戸三度荷物集所跡
えどさんどにもつしゆうしよあと

[現在地名]金沢尾張町一丁目

江戸時代、江戸三度(飛脚)問屋が置かれた所で、尾張おわり町の西、上今かみいま町から尾張町に出る通りが交差する角に位置した。江戸三度とは、月に三度江戸―金沢の間で荷物や書状を運送した業者で、のちに月六度の運搬となったが名称は踏襲された(稿本金沢市史)。尾張町に江戸三度が置かれたのは元禄六年(一六九三)のことで、このときの人数は一三人。同一〇年には同じく江戸―金沢間の荷運送に従事する江戸中荷物の集所が十間じつけん町に置かれ、両者は正徳五年(一七一五)御門前ごもんぜん町に移り合されて、その後再び尾張町に戻った(「温故集録」加越能文庫)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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