尾張町(読み)おわりちょう

精選版 日本国語大辞典 「尾張町」の意味・読み・例文・類語

おわり‐ちょう をはりチャウ【尾張町】

旧東京市京橋区尾張町。現在の東京都中央区銀座五・六丁目にあたる。慶長八年(一六〇三尾張藩市街地を造成した。
咄本・鹿の巻筆(1686)三「子次郎介を江戸へあきなひに下し、尾張町(オワリちゃう)に店(たな)を出し足袋屋をいたす」

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日本歴史地名大系 「尾張町」の解説

尾張町
おわりちよう

[現在地名]金沢市尾張町一―二丁目

いま町の北側を並行する北陸街道に沿う。北はしん町、東は橋場はしば町、西は博労ばくろう町筋を経て下近江しもおうみ町に続く。両側町本町。天正一一年(一五八三)の前田氏金沢入部のとき、尾張国より扈従の諸士が当地に移住したことによるとか(三州志)、その頃に尾張より町人を召寄せて住まわせたことにちなむとか(金砂子)町名の由来については諸説がある。元和六年(一六二〇)には銀座役として尾張町金屋彦四郎の名がみえ(「銀座一件」加越能文庫)

尾張町
おわりちよう

中京区麩屋町通二条下ル

南北に通る麩屋町ふやちよう通を挟む両側町。北は二条通(旧二条大路)に面する。

平安京条坊では左京三条四坊四保一六町西側の地。平安中期以降は二条富小路東南にあたる。

町名は、寛永一四年(一六三七)洛中絵図に「おわり丁」とあり以降変化はない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報