江戸考古学(読み)えどこうこがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地下三尺は江戸」という言葉があるほどに,東京の地下には江戸の住民たちが残した生活・文化の遺物が大量に埋蔵されている。そこからの発掘物を江戸の都市生活を理解するために研究する学問。最近の東京での開発の進行のなかで,東京の地下からは江戸時代の遺物が数多く発掘されるようになった。一方では江戸の都市研究が進み,また都やの文化財保護の体制が強化されるなかで,江戸の発掘品を研究する動きが強まってきた。その結果,江戸に関する文献では理解できなかった事実や,理解を深める事実が明らかになってきた。たとえば江戸の地下の土地利用の実態陶磁器などの生活用品の利用状態,その生産地との関係など,さまざまな事柄が解明されてきている。そこで関係者の中から,協力体制を組んで,足並みをそろえて江戸の考古学を研究しようとする動きが強まっている。

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