江浄寺
こうじようじ
市中山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。永正元年(一五〇四)鎌倉光明寺の住持観誉祐崇が、上京の折にこの地に宿泊、地元民の懇請をうけて一寺を建立したことに始まるという。当初は勝沢山と号し、現在地より西の江尻元宿(上本宿・下本宿とも)にあったが、近世初頭江尻宿が巴川沿いに移る以前に現在地に移り、山号を市中山と改めたとされる。江戸時代には寺領朱印高一五石。延享二年(一七四五)当寺は修復のために一〇日間の芝居興行を願っている。その場所は寺領内火葬場近接の浜芝地で、この地をめぐって辻村と争っている(旧佐藤家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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