江積村(読み)えつみむら

日本歴史地名大系 「江積村」の解説

江積村
えつみむら

[現在地名]小木町江積

田野浦たのうら村の西にあり、北は海に面する。弘安八年(一二八五)六月一日の佐渡守護北条宣時下知状(河崎村史料編年志)に本間重久と舎兄宣定の間で所属をめぐる相論の対象となった地に「柄積」などがみえるが、同史料は検討を要する。元禄七年(一六九四)検地帳(江積区有)では田三町余・畑五町二反余。屋敷持は二六筆で、海岸沿いの地字惣浜通り・浜に集中する。耕地には田野浦村沢崎さわさき村の入作がある。「佐州巡村記」では戸口は二六軒・一四八人。御林が字丸つんぶりにある。享和二年(一八〇二)の一札(江積区有)によると、鰯漁をめぐって田野浦村と争論となったが、沢崎の浦目付の計らいで、一番網は田野浦、二番網は当村、三番網は当村七分・田野浦三分と決められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android