池上院(読み)ちじよういん

日本歴史地名大系 「池上院」の解説

池上院
ちじよういん

[現在地名]八木町字池上

池上いけがみ集落から西に延びる谷奥の、筏森いかだもり山麓にある。天台宗。山号五台山、寺号大日寺。本尊大日如来

万寿年間(一〇二四―二八)台密中興の祖といわれた皇慶が庵を結んだのに始まるという。皇慶は谷阿闍梨・池上阿闍梨・丹波阿闍梨とも称された。

丹波国吉富庄絵図(真継梶之助家蔵)には「池上寺」、そのほぼ北に「池上寺在家」とみえる。瑞渓周鳳は「臥雲日件録」文正二年(一四六七)二月二一日条に「又くわう けい者、天台宗名匠也、丹波池上いけかみ教寺、慶所創也、此外開基寺多、就中池上一寺、供養請寛印、還俗之後也」と記し、供養導師として丹後与謝郡の人寛印供奉が請じられたこと、当寺が「池上教寺」とも号していたことが知れる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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