池田寛親(読み)いけだ ひろちか

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「池田寛親」の解説

池田寛親 いけだ-ひろちか

1779?-1833 江戸時代後期の武士
安永8年?生まれ。三河(愛知県)新城(しんしろ)藩江戸家老。尾張(おわり)(愛知県)半田の船頭小栗重吉から太平洋漂流談をきき,文政5年「船長(ふなおさ)日記」をあらわす。天保(てんぽう)4年死去。55歳? 通称主鈴。号は藍水。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の池田寛親の言及

【船長日記】より

…江戸後期の漂流記。池田寛親編。名古屋の督乗丸(乗組員14名)が1813年(文化10)江戸から帰航中遭難,漂流16ヵ月後,生存者3名が北アメリカ大陸の南西洋上でイギリス船に救助され,以後カナダ,アラスカを経てカムチャツカに至り,ロシア船に送られてウルップ島に上陸,船頭重吉ら2名が択捉(えとろふ)島,国後(くなしり)島を経て17年故郷に帰着するまでの苦難の体験と見聞を記録したもの。…

※「池田寛親」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android