主鈴(読み)シュレイ

デジタル大辞泉 「主鈴」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐れい【主鈴】

律令制で、中務なかつかさに属し、駅鈴伝符内印押捺おうなつなどをつかさどった役。すずのつかさ。

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精選版 日本国語大辞典 「主鈴」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐れい【主鈴】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、中務省に属し、少納言下知を受け、鈴印・伝符・飛駅の函鈴などを出納する役。大、少がある。大主鈴は正七位下、少主鈴は正八位上相当。すずのつかさ。
    1. [初出の実例]「内記持宛具、主鈴持函及封緘調度」(出典貞観儀式(872)一〇)

すず‐の‐つかさ【主鈴】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、中務省に属し、駅鈴や関所割符(わりふ)などをつかさどった役。少納言の指揮公務に従う。大・少がある。相当位はそれぞれ、正七位下と正八位上。すずつかさ。しゅれい。〔易林本節用集(1597)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「主鈴」の意味・わかりやすい解説

主鈴 (しゅれい)

律令制の官職の一つ。訓は〈すずのつかさ〉。中務省に属し,大主鈴(正七位下相当)2人,少主鈴(正八位上)2人より成る。その職掌は職員令に〈鈴印伝符,飛駅函鈴を出納することを掌る〉とあるように,詔勅発布伝達に必要な駅鈴,内印等の出納にかかわる要職で,《延喜式》によれば,諸国に下す公文書に捺印し,行幸の際は少納言とともに内印,駅鈴伝符等を納めた簏子(はこ)を預かって供奉した。
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世界大百科事典(旧版)内の主鈴の言及

【主鈴】より

…訓は〈すずのつかさ〉。中務省に属し,大主鈴(正七位下相当)2人,少主鈴(正八位上)2人より成る。その職掌は職員令に〈鈴印伝符,飛駅函鈴を出納することを掌る〉とあるように,詔勅の発布・伝達に必要な駅鈴,内印等の出納にかかわる要職で,《延喜式》によれば,諸国に下す公文書に捺印し,行幸の際は少納言とともに内印,駅鈴伝符等を納めた簏子(はこ)を預かって供奉した。…

※「主鈴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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