改訂新版 世界大百科事典 「汲冢周書」の意味・わかりやすい解説 汲冢周書 (きゅうちょうしゅうしょ)Jí zhǒng zhōu shū 中国,周代の諸王の征討に関する言行を記した書。晋の太康年間(280-289)に汲郡(河南省)の古い冢から出土したのでこの名がある。しかし《周書》は汲冢から出土したものの中に含まれていなかったとの説もある。周代の記録で,孔子が《書経》を編集するとき逸漏した部分といわれ,《逸周書》ともいう。もと71編あったというが現行本は60編である。執筆者:日原 利国 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「汲冢周書」の意味・わかりやすい解説 汲冢周書きゅうちょうしゅうしょJi-zhong-zhou-shu 中国の古書の一つ。3世紀後半,晋の汲郡 (河南省) の不準が戦国時代の魏の襄王あるいは安釐 (あんき) 王と伝えられる古い冢 (ちょう。墓) を掘って発見したという周代の竹簡の書。逸周書 (いっしゅうしょ) ともいう。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by