デジタル大辞泉プラス 「沖縄ノート」の解説 沖縄ノート 大江健三郎によるルポルタージュ。1970年刊行。1965年に刊行された「ヒロシマ・ノート」の姉妹編にあたり、第二次世界大戦末期の沖縄戦の実情を、現地取材に基づきまとめたもの。2005年8月、作中に描かれた集団自決の「日本軍による強制性」を巡り、元軍人と遺族が出版元の岩波書店と大江を相手取り名誉毀損裁判を起こす。2008年、大阪地裁による一審判決は原告の請求を棄却。二審の大阪高裁も一審判決を支持、最高裁への上告も棄却されたため、2011年、岩波書店・大江側勝訴の判決が確定した。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報