没理想(読み)ボツリソウ

デジタル大辞泉 「没理想」の意味・読み・例文・類語

ぼつ‐りそう〔‐リサウ〕【没理想】

理想主観を捨てて現実を客観的に観察し、描写しようとすること。また、その立場

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精選版 日本国語大辞典 「没理想」の意味・読み・例文・類語

ぼつ‐りそう‥リサウ【没理想】

  1. 〘 名詞 〙 理想や主観を直接表わさないで、事象を客観的に描くのを主とすること。また、そのような態度で描かれた作品特質。明治二〇年代に坪内逍遙シェークスピアの作品をそのように規定したことに対して、理想派森鴎外論争をいどみ、いわゆる没理想論争が展開された。
    1. [初出の実例]「没理想(ボツリサウ)の詩、即ちドラマを評するには、没理想の評即ち帰納評判を正当とす」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉梓神子)

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