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没理想論争 ボツリソウロンソウ

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デジタル大辞泉の解説

ぼつりそう‐ろんそう〔ボツリサウロンサウ〕【没理想論争】

明治24年(1891)から翌年にかけて、坪内逍遥と森鴎外との間で行われた文学論争。逍遥の没理想に対して、鴎外は理想なくして文学なしと応酬した。

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百科事典マイペディアの解説

没理想論争【ぼつりそうろんそう】

明治20年代,坪内逍遥森鴎外との間で行われた文学論争。《早稲田文学》と《しからみ草紙》を主舞台に展開された。〈没理想〉とは,理想や主観を直接表さず,事象を客観的に描く,あるいはそのような態度で描かれた作品の特質をいう。

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大辞林 第三版の解説

ぼつりそうろんそう【没理想論争】

明治中期、坪内逍遥と森鷗外との間で行われた文学論争。文学観および研究の方法をめぐって、逍遥は文学の没理想性と記述による帰納的批評を説き、鷗外は価値判断の基準の重要性と美の理想を主張した。

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世界大百科事典内の没理想論争の言及

【しからみ草紙】より

…創刊号の巻頭論文《柵草紙の本領を論ず》(鷗外筆)は近代文芸批評史に重大な影響を与えた。また,この雑誌はいわゆる〈没理想論争〉において坪内逍遥に対して〈山房論文〉の名のもとに鷗外が論陣を張ったことによって知られている。これらの鋭い批評に加えて鷗外訳によるアンデルセンの《即興詩人》,三木竹二の劇評,古典の翻刻などが誌面を飾った。…

【坪内逍遥】より

…ついでその理論の応用編ともいうべき《当世書生気質(かたぎ)》(1885‐86)をはじめとして,《新磨(しんみがき) 妹と背かゞみ》《内地雑居 未来の夢》などの作品を公にするが,二葉亭四迷との邂逅(かいこう)をきっかけに,自己の創作方法に疑問をもつようになり,89年の《細君》を最後に小説の筆を折った。90年,東京専門学校(早大の前身)に文学科を創設,翌年,その機関誌《早稲田文学》を創刊して後進の育成につとめるが,《しがらみ草紙》による森鷗外との間に交わされた〈没理想論争〉は,近代最初の本格的な文学論争として知られている。その後,伝統演劇の改良に新たな活動の舞台を求め,《桐一葉》(1894‐95),《牧の方》(1896‐97),《沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじようのらくげつ)》(1897)などの新史劇を発表する一方,高山樗牛と史劇論をたたかわせたりした。…

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