日本歴史地名大系 「沢両寺跡」の解説 沢両寺跡たくりようじあと 岩手県:岩手郡西根町寺田村沢両寺跡[現在地名]西根町寺田 前田寺田(てらだ)の中央に位置する。もと七時雨(ななしぐれ)山麓の旧鹿角(かづの)街道沿いにあった。寿応山と号し、天台宗。草創は延長八年(九三〇)で、朱雀院の建立と伝え(「白坂略縁起」盛岡市中央公民館蔵)、境内の白坂(しらさか)観音堂・薬師堂を末寺にしていたとされる。慶長年間(一五九六―一六一五)当地に移ったが寺田村の大火で類焼し、再興の申請を寺田城主北愛一に却下され、寺領を盛岡藩に没収された(同縁起)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by