沢海村(読み)そうみむら

日本歴史地名大系 「沢海村」の解説

沢海村
そうみむら

[現在地名]横越村沢海

阿賀野川左岸、小阿賀野こあがの川との分岐点から下流に立地する大村で、北は横越村、西は木津きつ村に接する。横越島の内で最も高地にある。工藤祐経六代の孫伊藤祐郷が伊勢国から天文元年(一五三二)来住して開発を進めたといい(横越村誌)子孫が庄屋職を世襲した。慶長三年(一五九八)頃の新発田藩の御領内高付帳(新発田市史資料)に「百九拾六石四斗六升 横越嶋村木津相見小杉一市村共」とあり、以後しばらくは横越村(横越島村)の高内であった。同一五年新発田藩祖溝口秀勝の次男善勝が一万四千石を領して当村に城館を構え、沢海藩が成立、その城下となったが、四代七六年にして廃藩。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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