20世紀日本人名事典 「沢田茂」の解説
沢田 茂
サワダ シゲル
大正・昭和期の陸軍中将 元・参謀次長。
- 生年
- 明治20(1887)年3月29日
- 没年
- 昭和55(1980)年12月1日
- 出生地
- 高知県
- 学歴〔年〕
- 陸士(第18期)卒,陸大〔大正3年〕卒
- 経歴
- 大正4年参謀本部付となり、シベリア出兵時にはオムスク―ウラジオ機関に属して特殊工作にあたった。14年野砲第22連隊大隊長、ハルピン特務機関長を務め、満州事変には野砲第24連隊長として戦闘に参加。昭和9年近衛師団参謀長、野戦重砲兵第1旅団長、ポーランド公使館付武官を経て、日中戦争時には第4師団長、13年中将、14年参謀次長となる。実質的な参謀本部の統轄者として三国同盟、仏印進駐などにあたり、南方進出による日中戦争の処理を構想。15年第13軍司令官となり、17年病気のため予備役。戦後、第13軍司令官時代のドリットル飛行隊員処刑問題によりBC級戦犯となり、重労働5年の刑を受ける。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報