河和田(読み)かわだ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「河和田」の意味・わかりやすい解説

河和田
かわだ

福井県鯖江市(さばえし)の東部の一地区。旧河和田村。片山、河和田、西袋(にしぶくろ)、莇生田(あぞうだ)を中心とした旧河和田村地区は、越前漆器(えちぜんしっき)の産地である。発祥地は片山で、江戸時代から明治初期にかけて素朴な黒塗りの椀(わん)を製造した。幕末ころ初めて輪島(わじま)塗の技法を導入して以来、年々改良され、昭和に入って越前漆器として売りさばかれるようになった。

[印牧邦雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「河和田」の意味・わかりやすい解説

河和田
かわだ

福井県中央部,鯖江市東部の地区。河和田川が越前中央山地から武生盆地に出る谷口にある。旧河和田村の小坂と呼ぶ地区であったが,鯖江市に編入の際改称して鯖江市の町名継承。越前漆器の産地で,眼鏡枠の製造も盛ん。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android