河尻城跡(読み)かわしりじようあと

日本歴史地名大系 「河尻城跡」の解説

河尻城跡
かわしりじようあと

[現在地名]熊本市川尻町 外城

川尻かわしり町の中央部から西に延びる町並が城跡で、南北の旧薩摩街道と西の飽託ほうたく天明てんめい町へ向かう二本の道に囲まれた地にあった中世城跡。「国誌」に「天正一六年加藤清正侯領国ノ時、河尻外城ニ其臣加悦飛騨守在番ス古城ノ台所今ノ御蔵ニ残ルト云」とあり、中世の城跡は近世には熊本藩の米蔵、藩主御茶屋になっていた。河尻実明が建久年間(一一九〇―九九)河尻庄地頭となり、河尻城を築いたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android