日本歴史地名大系 「河尻城跡」の解説 河尻城跡かわしりじようあと 熊本県:熊本市河尻町河尻城跡[現在地名]熊本市川尻町 外城川尻(かわしり)町の中央部から西に延びる町並が城跡で、南北の旧薩摩街道と西の飽託(ほうたく)郡天明(てんめい)町へ向かう二本の道に囲まれた地にあった中世城跡。「国誌」に「天正一六年加藤清正侯領国ノ時、河尻外城ニ其臣加悦飛騨守在番ス古城ノ台所今ノ御蔵ニ残ルト云」とあり、中世の城跡は近世には熊本藩の米蔵、藩主御茶屋になっていた。河尻実明が建久年間(一一九〇―九九)河尻庄の地頭となり、河尻城を築いたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報