河東(福島県)(読み)かわひがし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「河東(福島県)」の意味・わかりやすい解説

河東(福島県)
かわひがし

福島県西部、河沼郡にあった旧町名河東町(まち))。現在は会津若松(あいづわかまつ)市河東町地区で、市の北部を占める。旧河東町は、1978年(昭和53)町制施行。2005年(平成17)会津若松市へ編入された。町名は阿賀川(あががわ)(大川)の東にあることによる。JR磐越(ばんえつ)西線、国道49号、121号が通じ、磐越自動車道磐梯(ばんだい)河東インターチェンジがある。火山性泥流上にあり、西部は緩勾配(こうばい)で水田地帯になっている。集落は中世以降に開発された新田、新村である。町の北部を流れる日橋川(にっぱしがわ)筋などには発電所や、三菱(みつびし)製鋼昭和電工の工場がある。延命寺地蔵堂、八葉寺阿弥陀堂(はちようじあみだどう)は国指定重要文化財。県指定無形民俗文化財に空也(くうや)念仏踊がある。そのほか、巨大な観音像のある日本庭園「会津村」や復原された「会津藩校日新館」がある。

[安田初雄]

『『河東町史』全2巻(1979~1983・河東町)』


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