沸騰水型動力炉(読み)フットウスイガタドウリョクロ

化学辞典 第2版 「沸騰水型動力炉」の解説

沸騰水型動力炉
フットウスイガタドウリョクロ
boiling water reactor

略称BWR.減速材および冷却材として軽水を用い,炉心で発生した水蒸気で直接タービンを駆動して発電する非均質原子炉のことである.炉心で発生した水蒸気で直接タービンをまわすため,加圧水型動力炉の場合に必要な熱交換器や給水ポンプが不要であり,加圧水型動力炉よりも低い圧力(70 atm 程度)をかけるだけでよいため,炉心の耐圧容器は壁を薄くすることができ,経済的であるという長所をもつ.しかし,炉心を通過してきた水蒸気は放射性を帯びるので,水蒸気の漏れを厳重に防がなければならない.そのため,タービンなどに放射性核種が沈着して保守管理が難しいという短所をもっている.敦賀発電所1号機や福島第一原子力発電所1号機はBWRである.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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