油一色村(読み)あぶらいつしきむら

日本歴史地名大系 「油一色村」の解説

油一色村
あぶらいつしきむら

[現在地名]浜北市油一色

長上ながのかみ郡に所属。東美園ひがしみその村の東、天竜川と馬込まごめ川に挟まれた沖積平野に立地する。江戸時代の支配領主の変遷中条なかじよう村に同じ。美園村から分村したという(遠江国風土記伝)。松平忠頼領郷村帳では高三一石余、畑五町九反余。正保郷帳では畑方三一石余。延宝五年(一六七七)の浜松町村家数高間尺帳では高三八石余、家数一〇(うち役家八)。天保郷帳では高四九石余。寛文六年(一六六六)の年貢割付状(渥美家文書)によれば、村高の八五パーセントの田畑が川成引となっており、耕地は不安定だったが、元禄年間(一六八八―一七〇四)には堤防を築き耕地経営の安定化を図った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android