日本歴史地名大系 「油夫村」の解説 油夫村ゆぶむら 三重県:多気郡多気町油夫村[現在地名]多気町油夫四神田(しこだ)村の西にある。「五鈴遺響」は「油ハ斎ノ訓、夫ハ火ノ訓ニ同ジ(中略)油夫即チ斎火」と記し、「延喜式」神名帳の多気郡五二座の一つ火地神社は当村にあるとしている。油夫村八王子社調査書(佐那神社蔵)は「油夫ノ名称ハ堰ニシテ井堰又ハ湯ト云フナリ」と記す。前者は集落の南端に昔より灯火を欠かしたことのない常夜灯があること、後者は谷間にある字大釜(おおがま)の水源地よりの用水(湯)を示していると考えられ、いずれも油夫の地名起源の手がかりであろう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by