デジタル大辞泉 「蛭子」の意味・読み・例文・類語 ひるこ【蛭子/水蛭子】 日本神話で、伊弉諾いざなぎ・伊弉冉いざなみ二神の間に生まれた第一の子。3歳になっても足がたたないので舟に乗せて海に流したという。中世以後、恵比寿えびす信仰と結びついて尊崇された。ひるのこ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「蛭子」の意味・読み・例文・類語 ひる‐こ【蛭子・水蛭子】 〘 名詞 〙 蛭のように手足の萎(な)えた子。特に、伊邪那岐(いざなぎ)、伊邪那美(いざなみ)二神の間に生まれた子をいう。三年たっても足が立たなかったので葦舟に乗せて流したという。中世以降、恵比須(えびす)として尊崇された。ひるのこ。[初出の実例]「遂に為夫婦(みとのまくは)ひして先づ、蛭児(ヒルコ)を生む」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))蛭子の補助注記手足のない子、骨のない子などとする説もある。また、「ひるめ」が日の女神であるのに対して、「日る子」(日の男神)とする説もある。 ひる‐の‐こ【蛭子】 =ひるこ(蛭子)[初出の実例]「わたつみにしなへうらぶれひるのこの足たたざりし年はへにけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例