治する(読み)ジスル

デジタル大辞泉 「治する」の意味・読み・例文・類語

じ・する〔ヂする〕【治する】

[動サ変][文]ぢ・す[サ変]《「ちする」とも》
病気がなおる。いえる。「長年患っていた眼疾が―・する」

㋐病気をなおす。いやす。「病を―・する」
㋑おさめる。「国を―・する」

ち・する【治する】

[動サ変][文]ち・す[サ変]じ(治)する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「治する」の意味・読み・例文・類語

じ‐・するヂ‥【治】

  1. ( 「ちする」とも )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ぢ・す 〘 自動詞 サ行変 〙
    1. 病気がなおる。平癒する。癒(い)える。
      1. [初出の実例]「此ものどもこんじゃうのやまいは、此りゃうじにてじすれども」(出典:南蛮寺物語(1638頃))
    2. おさまる。
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ぢ・す 〘 他動詞 サ行変 〙
    1. 病気をなおす。治療する。いやす。
      1. [初出の実例]「これをぢせむやうは、おもてに水なむいるべきとみる」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
      2. 「風を治(チ)する薬には、牛黄金虎丹、辰沙天麻円を合せて御療治候べし」(出典太平記(14C後)二五)
    2. 国を統治する。治める。平定する。
      1. [初出の実例]「漸々(やうやう)にかたきをほろぼして、天下を治する事を得たりき」(出典:平家物語(13C前)九)
    3. 規則軌範によって処置する。
      1. [初出の実例]「頼朝に仰合(おほせあは)せずして、出家の暇を免さん事難治の由仰せ下されければ」(出典:源平盛衰記(14C前)三九)
    4. しらべただす。とりしらべて処分する。

ち‐・する【治】

  1. 〘 自動詞 他サ行変格活用 〙
    [ 文語形 ]ち・す 〘 自動詞 他サ行変格活用 〙じする(治)

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