治聾酒(読み)ジロウシュ

デジタル大辞泉 「治聾酒」の意味・読み・例文・類語

じろう‐しゅ〔ヂロウ‐〕【治×聾酒】

春分に最も近いつちのえの日に、土地の神に供える酒。また、この日に飲む酒。この日に酒を飲むと耳の障害が治るという。 春》「―の酔ふほどもなくさめにけり/鬼城

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精選版 日本国語大辞典 「治聾酒」の意味・読み・例文・類語

じろう‐しゅ ヂロウ‥【治聾酒】

〘名〙 立春から五番目の戌(いぬ)の日に、土地の神に供える酒。また、この日に飲む酒。この日に酒を飲むと、耳の遠いのがなおるという俗信による称。《季・春》
※雑俳・玉尾花(1731)「治聾酒でいせ路の耳も時鳥」

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