(読み)ボ

デジタル大辞泉 「戊」の意味・読み・例文・類語

ぼ【戊】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ボ(慣) [訓]つちのえ
十干の第五。つちのえ。「戊戌ぼじゅつ戊申戊辰
順位で、第五位。「戊夜

つち‐の‐え【×戊】

《「土の」の意》十干の5番目。ぼ。

ぼ【×戊】

十干の第五。つちのえ。

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精選版 日本国語大辞典 「戊」の意味・読み・例文・類語

つち‐の‐え【戊】

  1. 〘 名詞 〙 ( 土の兄の意 ) 十干の第五番目。五行説により五行の土に十干の戊(ぼ)を配したもの。ぼ。
    1. [初出の実例]「戊 ツチノヘ」(出典:色葉字類抄(1177‐81))

ぼ【戊】

  1. 〘 名詞 〙 十干の第五番目。つちのえ。
    1. [初出の実例]「戊者貿也」(出典:名語記(1275)一〇)
    2. [その他の文献]〔詩経‐小雅・吉日〕

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普及版 字通 「戊」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 5画

[字音] ボ・ボウ
[字訓] ほこ・つちのえ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
兵器の形。斧(ふ)や鉞(えつ)に近い柄のある矛(ほこ)の形。〔説文〕十四下に字を十干の一とし、「中宮なり。六甲、相ひ拘(こうかう)するに象る。戊は丁を承け、人の脅(むね)に象る」とするが、その形にはみえない。中宮は五行の中、六甲は干支六十日のうちに六甲があること、五竜は五辰で五行、すべて干支を以て説くが、字形とは関係がない。十干を五行を以て説くのは、六国以後のことであろう。

[訓義]
1. ほこ。
2. つちのえ。
3. 茂と通じ、しげる。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕戊 ツチノエ

[声系]
〔説文〕に戊声として(茂)を収める。同声で仮借することがある。

[語系]
戊・・楙muは同声。みな繁茂の意がある。毛mはその密生するものをいう。

[熟語]
戊己戊姆・戊夜

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占い用語集 「戊」の解説

十干の一つ。五行の土行のうち、陽の土をあらわす。自然界では、大きな山・盛り上がった岩に例えられる。どっしりとそびえ立って動かない性質がある。

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