最新 地学事典 「沿岸性堆積物」の解説
えんがんせいたいせきぶつ
沿岸性堆積物
littoral sediment
潮間帯から外浜程度までの波の影響を強く受けた堆積物。潮間帯では分級の良い砂・礫からなり,海側に緩く傾斜する層理と低角の楔形斜交層理(堆積当時の前浜)で特徴づけられる。侵食海岸の場合は,礫・岩礁性堆積物からなる。沿岸砂州の発達する外浜の上部(水深5~6mまで)では,トラフ型斜交層理を主体とし,平行葉理やリップル葉理を挟む比較的分級の良い砂からなる。外浜下部は沿岸州の外側から傾斜変換点までハンモック状斜交層理で特徴づけられる分級の良い砂からなる。この傾斜変換点は,砂質堆積物と泥質堆積物の境界(泥線)とほぼ一致し,日本周辺では水深30~40m程度のことが多い。
執筆者:池原 研
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

