日本歴史地名大系 「泊外人墓地」の解説 泊外人墓地とまりがいじんぼち 沖縄県:那覇市泊村泊外人墓地[現在地名]那覇市泊三丁目泊(とまり)港の北岸、聖現(せいげん)寺前の松原に作られた外国人専用の墓地。通称ウランダー(外国人)墓。もとは琉球に漂着した中国人を本国へ送り届けるため那覇港に近接する泊(とうまい)村に留め置く慣例になっていたことから(琉球産業制度資料)、泊村で死亡した中国人をこの地に埋葬した。墓石によると康熙五七年(一七一八)の墓が最古である(白姓官話)。八五年宜野湾(じのーん)間切謝名具志川(じやなぐしちやー)(現宜野湾市)に漂着して死亡した中国人四名がこの地に移葬されている(「中山世譜」尚穆王三四年条)。嘉慶二一年(一八一六)に来航したイギリス船(艦長ベイジル・ホール)乗組員の死去(同年一〇月一五日)に際しては、イギリス船乗組員の隊列に琉球側の役人も参列して当地において埋葬が行われた(朝鮮・琉球航海記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by