泌尿器・生殖器用剤、痔疾患治療剤(読み)ヒニョウキセイショクキヨウザイジシッカンチリョウザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説

泌尿器・生殖器用剤、痔疾患治療剤

泌尿器用剤生殖器用剤痔疾患治療剤とは


 尿は、腎臓じんぞう腎盂じんう尿管膀胱ぼうこう尿道というルートをたどり、体外へ排泄はいせつされます。このうち、腎盂から尿道までのルートが尿路で、この尿路と腎臓をあわせて泌尿器と呼びます。泌尿器におこる病気治療剤を泌尿器用剤といいます。


 生殖器におこる病気に使用される薬を、生殖器用剤といいます。男性生殖器は、精巣せいそう睾丸こうがん)、陰嚢いんのう精巣上体せいそうじょうたい副睾丸)、精管せいかん精嚢腺せいのうせん前立腺ぜんりつせん陰茎いんけいから成り立っています。どの生殖器にも病気はおこりますが、なかでも頻度が高いのは前立腺肥大症で、治療には前立腺肥大症治療剤が用いられます。女性生殖器は、卵巣らんそう卵管子宮ちつといった内性器のほか、外性器の外陰から成り立っています。女性生殖器は、妊娠・出産を担うだけにはたらきが複雑で、さまざまな病気や異常がおこり、原因に応じて、化学療法剤、抗炎症剤、止血剤、ホルモン剤などが使い分けられます。


 肛門こうもんにおこる病気を痔疾じしつといい、痔核じかくいぼ痔)、裂肛れっこう(さけ痔)、肛門周囲炎肛門周囲膿瘍のうよう痔瘻じろうなどがあげられます。


 痔疾は、手術が必要なことが多いのですが、薬で治療できる場合もあります。痔疾の治療に使う薬を痔疾患治療剤と総称しています。


泌尿器用剤


生殖器用剤


痔疾患治療剤

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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