副睾丸(読み)ふくこうがん

百科事典マイペディアの解説

副睾丸【ふくこうがん】

精巣上体(せいそうじょうたい)とも。男性の生殖器の一部で,精巣とともに陰嚢中にある。左右の精巣上端から始まり,その後面から下端まで下がっている管の集合体で,精巣からの輸出管を受け,先は精管に移行する。精子の貯蔵およびその成熟に関係。
→関連項目精巣

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世界大百科事典 第2版の解説

ふくこうがん【副睾丸 epididymis】

精巣上体,睾上体ともいう。男性の性器の一部で,精子の輸送路。睾丸(精巣)の上端から後側にかけて付着していて,上方が太く下方に向かって細くなっている。上端の太い部分を頭,下端の細い部分を尾,中間部を体という。睾丸でつくられた精子の通路である輸出小管(精巣輸出管)と精巣上体管が中に入っている。輸出小管は頭の部分に位置し,12~15本あるが,これが1本に合して精巣上体管になる。いずれも著しく曲がりくねった細い管である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

副睾丸
ふくこうがん

解剖学名では精巣上体といい、睾上体などともよぶ。精巣(睾丸)の上端から後縁に接して位置している。全体として上部が太く肥厚し、下方が細長い三角錐体(すいたい)状となっている。精巣の上端に接する肥厚部分は精巣上体頭とよび、これから続く下降部分は細長くなって精巣後縁に接し、精巣上体体とよばれる。精巣下端に位置する部分は精巣上体尾で、精巣上体体よりやや太い。精巣内に充満している曲精細管(精細管)は、精巣後上縁で15~20本の精巣輸出管となり、精巣上体頭に入る。この頭内部では迂曲(うきょく)する精巣輸出管が結合組織によっていくつかにくぎられ、精巣上体小葉を形成する。この小葉の数は精巣輸出管の数と同じである。精巣輸出管は合流して1本の精巣上体管となり、精巣上体体を下行する。精巣上体管は太さは0.5ミリメートルほどであるが、全長は約5メートルとなる。精巣上体管は精巣上体尾に到達して太い精管に移行する。[嶋井和世]

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