泌尿器用剤(読み)ヒニョウキヨウザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「泌尿器用剤」の解説

泌尿器用剤

泌尿器用剤とは


 泌尿器用剤には次のような薬があります。


尿路感染症治療剤にょうろかんせんしょうちりょうざい


 尿路に細菌などの病原微生物が感染しておこる病気を尿路感染症といい、感染がおこった部位によって、腎盂腎炎じんうじんえん膀胱炎ぼうこうえん、尿道炎などと呼び分けます。尿路感染症の治療には、効果が高く、腎臓じんぞうから排泄はいせつされて尿路に入りやすく、腎臓に障害を与えない抗生物質のほか、効果が高く副作用の少ない合成抗菌剤のキノロン系合成抗菌剤も使用されています。


尿路結石排出剤にょうろけっせきはいしゅつざい


 尿中の成分が固まって石のようになり、尿路に停滞する病気を尿路結石といいます。


 利尿作用によって結石を溶かして小さくし、排泄しやすくする尿路結石排出剤のほか、抗コリン剤利尿剤止血剤などが用いられます。


頻尿治療剤ひんにょうちりょうざい


 しばしば尿意を感じるにもかかわらず、トイレに行くと少量の尿しか出ず、排尿回数が増える状態を頻尿といい、頻尿治療剤排尿障害治療剤を使って治療します。


その他(腎炎・ネフローゼ)の治療剤


 安静療法と食事療法が治療の基本です。薬物療法では、免疫療法剤、免疫抑制剤副腎皮質ホルモン剤抗血小板剤抗生物質非ステロイド抗炎症剤止血剤利尿剤抗凝血剤漢方製剤などが、症状に応じて使われます。


尿路感染症治療剤


尿路結石排出剤


球形吸着炭製剤


タムスロシン塩酸塩製剤


頻尿治療剤


排尿障害治療剤


過活動膀胱治療剤


腎シスチン症治療剤

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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