法相宗秘事絵巻(読み)ほっそうしゅうひじえまき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法相宗秘事絵巻」の意味・わかりやすい解説

法相宗秘事絵巻
ほっそうしゅうひじえまき

鎌倉時代末期の絵巻。紙本着色,12巻。国宝。藤田美術館蔵。法相宗の祖である唐の玄奘三蔵の一代記を絵巻としたもので,「玄奘三蔵絵」とも呼ばれる。整然とした構成異国風俗,自然の描写特色があり,その精緻な表現や華麗な色彩は『春日権現験記絵巻』に類似しているので,高階隆兼筆と推定されている。もとは奈良興福寺の一乗院の宝物

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android