法竜寺(読み)ほうりゆうじ

日本歴史地名大系 「法竜寺」の解説

法竜寺
ほうりゆうじ

[現在地名]大子町上金沢

森を背にして「如信上人終焉之地」の碑がある。真宗大谷派に属し、大網山と号する。本尊阿弥陀如来。如来像の両側には聖徳太子像・如信上人坐像が安置される。

寺伝によると、如信は祖父親鸞の法統を継いだが、のち関東・奥州の教化に専念した。如信が上金沢かみかねざわに来たとき近くの山に聖徳太子像が放置されていたので、今の境内に太子堂を建てて安置し、弟子の乗善坊を堂守とした。正安元年(一二九九)京都における親鸞の奉恩講に出席しての帰途、如信は太子堂で発病、翌二年四月に死去し、乗善坊は師の遺骸をこの地に葬った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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