波久奴神社(読み)はくぬじんじや

日本歴史地名大系 「波久奴神社」の解説

波久奴神社
はくぬじんじや

[現在地名]浅井町高畑

高畑たかはた集落の西端に鎮座する。萩野大明神・萩野神社とも称される。旧郷社。祭神高皇産霊たかみむすび神で物部守屋大連もののべのもりやのおおむらじ命を合祀し、境内社に田根たね神社(祭神大物主命)がある。社伝によれば、物部守屋大連の墳墓という。「三代実録」貞観一八年(八七六)八月二日条にみえる従五位下に叙された「近江国正六位上天高結神」に当社を比定する説がある。また「延喜式」神名帳記載の浅井あざい郡「波久奴ハクヌノ神社」に比定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android