波崎町(読み)はさきまち

日本歴史地名大系 「波崎町」の解説

波崎町
はさきまち

面積:六八・七七平方キロ

郡の最南端に位置し、北は神栖かみす町。鹿島灘に臨む海岸は鹿島町北部から続く鹿島砂丘の南端にあたり、美しい風紋が見られる。西から南は利根川を隔てて千葉県銚子市・香取郡に境する。古くから対岸の銚子の商業圏に含まれていたが、昭和三七年(一九六二)の銚子大橋の完成を機会にさらに結び付きを濃くしている。旧波崎地区を中心に水産業が盛んで、近年は地引網に代わって沖合・遠洋漁業の根拠地となっている。内陸部の平坦地では、砂状低地を生かしてピーマン・西瓜・落花生・メロン・梨などが栽培されているが、特産物として波崎千両とよばれる正月用切花の生産も盛んである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報