常陸利根川(読み)ひたちとねがわ

日本歴史地名大系 「常陸利根川」の解説

常陸利根川
ひたちとねがわ

霞ヶ浦の吐水口から、利根川への合流点まで、すなわち北利根川・外浪逆そとなさか浦・常陸川を合せた全長約二七キロの河川。霞ヶ浦の流水牛堀うしぼり・潮来両町と千葉県佐原市の間を東南流し、外浪逆浦を経て、鹿島郡波崎はさき町の宝山ほうやま地先で利根川本流と合し、銚子河口から太平洋に流れ出る。

旧常陸・下総二国の境界をなし、江戸時代より重要な水上交通路で、東北諸藩の荷船は那珂湊(現那珂湊市)から涸沼ひぬま川に入り、海老沢えびさわ河岸(現東茨城郡茨城町)から下吉影しもよしかげ河岸(同郡小川町)まで陸送ともえ川を下って、北浦・浪逆浦・北利根川を通って利根川本流へ出、北上して下総関宿せきやど(現千葉県東葛飾郡関宿町)から江戸川へ入る船が多かった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「常陸利根川」の意味・わかりやすい解説

常陸利根川
ひたちとねがわ

北利根川」のページをご覧ください。

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