泰善(読み)たいぜん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「泰善」の解説

泰善(1) たいぜん

?-? 平安時代前期の僧。
大和(奈良県)元興(がんごう)寺の三論宗学僧大安寺勤操(ごんぞう)とともに文殊会(もんじゅえ)をもよおし貧病者の救済にあたる。勤操の没後文殊会の全国設置をねがいでて,天長5年(828)公的行事としてみとめられた。

泰善(2) たいぜん

?-? 平安時代中期の僧。
天台宗。大和(やまと)(奈良県)多武峯(とうのみね)の検校貞元(じょうげん)2年(977)大和守(かみ)藤原国光の援助をえて,神武天皇追善のため畝傍(うねび)山の北東に国源寺を建立して,毎年3月に法華経を講じた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android