泰山府君祭(読み)たいざんふくんさい

改訂新版 世界大百科事典 「泰山府君祭」の意味・わかりやすい解説

泰山府君祭 (たいざんふくんさい)

陰陽師が行う祭りの一つ。泰山府君は中国古代からの神であるが,仏教の閻魔大王と習合し,人間の寿命と福禄を支配し,その侍者司命神が冥府の戸籍を管理すると信ぜられた。天台宗の円仁が中国から勧請して比叡山麓にまつった赤山明神はこの神といわれ,また素戔嗚(すさのお)尊や大国主神など日本の神祇とも結びつけられ,本地垂迹説によって本地地蔵菩薩とされた。平安時代に宮廷公家の間で盛んにまつられたのみならず,鎌倉幕府でも武家がとくに頻繁に祭りを行い,陰陽家安倍氏が最も得意とした祭りであった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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