洒掃(読み)サイソウ

デジタル大辞泉 「洒掃」の意味・読み・例文・類語

さい‐そう〔‐サウ〕【×洒掃/×灑掃】

[名](スル)《「洒」「灑」は、ともに水を注ぐ意》水をかけたり、ちりを払ったりして、きれいにすること。掃除
「先ず門戸を開けて入口を―し」〈福沢学問のすゝめ

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精選版 日本国語大辞典 「洒掃」の意味・読み・例文・類語

さい‐そう‥サウ【洒掃・灑掃】

  1. 〘 名詞 〙 水をそそぎ塵をはらうこと。掃除すること。ふきそうじ。せいそう。しゃそう。
    1. [初出の実例]「其天下諸社之祝、不洒掃、以致蕪穢者、収其位記、与替」(出典:続日本紀‐宝亀七年(776)八月丙辰)
    2. 「人心付く頃より、洒掃(サイソウ)応対進退の節も、年よりはおとなしく」(出典:談義本・風流志道軒伝(1763)一)
    3. [その他の文献]〔詩経‐豳風〕

しゃ‐そう‥サウ【洒掃・灑掃】

  1. 〘 名詞 〙 水をそそぎ塵をはらうこと。掃除のつとめをすること。また、その人。さいそう。せいそう。
    1. [初出の実例]「美人西施を洒掃(シャサウ)の妾たらしめ」(出典:太平記(14C後)四)

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