洒然(読み)シャゼン

デジタル大辞泉 「洒然」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐ぜん【×洒然】

[ト・タル][文][形動タリ]あっさりしていて、物事にこだわらないさま。
「父はそう言ったなり―としていた」〈漱石行人

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精選版 日本国語大辞典 「洒然」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐ぜん【洒然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 さっぱりとして物事にこだわらないさま。あかぬけているさま。瀟洒(しょうしゃ)。洒落(しゃらく)。また、あいそなくけろりとしているさま。
    1. [初出の実例]「吾前病也。不攻熨鍼砭。而洒然矣」(出典空華集(1359‐68頃)一一・贈囿上人詩序)
    2. 「洒然として冷笑(あざわら)ったり」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉二)
    3. [その他の文献]〔蘇轍‐武昌九曲亭記〕

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普及版 字通 「洒然」の読み・字形・画数・意味

【洒然】さいぜん

心が洗われる。明・方孝孺〔楼希仁に与ふる書〕能く言ふは聲和して、詞切にして義らかに、理にして亂れず、端多くして複ならず、之れを聽き人をして洒然としてまざらしむ。

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