(読み)シャ

デジタル大辞泉 「洒」の意味・読み・例文・類語

しゃ【洒】[漢字項目]

[音]シャ(呉) サイ(呉)(漢) [訓]すすぐ そそぐ
〈シャ〉洗ったようにさっぱりしている。「洒脱洒落しゃらく瀟洒しょうしゃ
〈サイ〉水で洗い清める。すすぐ。そそぐ。「洒掃さいそう
難読洒落しゃれ

さい【洒】[漢字項目]

しゃ

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精選版 日本国語大辞典 「洒」の意味・読み・例文・類語

しゃあ【洒】

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
    1. 愛想がなく、つんとしているさま。〔随筆・関秘録(1761‐64頃か)〕
    2. あつかましいさま。
      1. [初出の実例]「己れ藩閥政治家を戴て〈略〉洒蛙として藩閥政府を攻撃する者は之をいーたちこっこと云ふ」(出典:薩長土肥(1889)〈小林雄七郎〉緒論)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 あつかましい人。
    1. [初出の実例]「何ぼしゃあでも見世から出にくい。庭口から一丁目へ出ようよ」(出典:歌舞伎・日月星享和政談(延命院)(1878)六幕)

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普及版 字通 「洒」の読み・字形・画数・意味


9画

(異体字)灑
22画

[字音] サイ・シャ・シ・ソン
[字訓] そそぐ・きよらか・あらう

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
声符は西(さい)。〔説文〕十一上に「滌(あら)ふなり」と訓し、「古以て灑(さいさう)の字と爲す」とあり、灑と同字、その形声の字。

[訓義]
1. あらう、そそぐ、のぞく。
2. きよらか、あきらかにする。
3. おどろく、おどろくさま。
4. つつしむ、うやうやしい。
5. 水が深い、山がたかい、きわだつ、あざやか。
6. 寒い。
7. 洗と通じる。

[古辞書の訓]
名義抄〕洒 ソソグ・ススグ・アラフ・キヨム・フカシ・モル・ウヤマフ・スナハチ 〔立〕洒 モル・フカシ・アラフ・ヒトシ・キヨム・ソソグ・ハラフ・ススグ・ヤウヤク・スナハチ 〔字鏡集〕洒 ハナル・ウスシ・アラフ・ソソグ・キヨシ・アシアラフ・ウヤマフ・フカシ・ススグ・ヤウヤク・ヒトシ・オサム・スマス・イサギヨシ語彙は灑字条参照。

[熟語]
洒豁・洒洒如洒心・洒然・洒洒濯洒涕洒派洒墨洒家・洒脱・洒落洒腆洒淅洒洒

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