洗物(読み)あらいもの

精選版 日本国語大辞典 「洗物」の意味・読み・例文・類語

あらい‐もの あらひ‥【洗物】

〘名〙
衣類食器などの洗わなければならないもの。また、洗ったもの。
※評判記・色道大鏡(1678)一五「あらひものなどのときみだし、地配り、つぎあてがひ〈略〉中々人の妻女も及びがたく」
② 洗うこと。特に洗濯
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中「洗物(アラヒモノ)でもさせると小桶の水に映る影を、撓めつ直(すが)めつ眺めてばかり」
歌舞伎小袖曾我薊色縫十六夜清心)(1859)四立「生潮(なまうしほ)や洗(アレ)へものを好(このん)でくふのは意気がりさ」
瀬戸物容器
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉九「洗(アラ)ひ物(モノ)を持せて下え遣り〈あらひものとは、瀬戸物鉢の義也〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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