最新 地学事典 「洞穴絵画」の解説
どうけつかいが
洞穴絵画
cave art
洞穴に描かれた牛・馬・バイソン・トナカイ・マンモスなど,旧石器時代絵画の総称。北スペイン・ピレネー・南西フランスに分布が限定され,フランコ・カンタブリア芸術とも呼ばれる。その時代的発展は,A.Leroi-Gourhanによれば次のとおり。様式Ⅰは,3.3万~2.7万年前,オーリニャック文化に発展し,粗雑な動物像,性的テーマが描かれる。様式Ⅱはグラベット文化(2.7万年前)に現れソリュートレ文化中期(2万年前)まで続く。動物の表現が均質化し,人物像が現れる。様式Ⅲはソリュートレ文化(1.9万年前ころ)に始まりマドレーヌ文化(1.5万年前ころ)に終わり,彫像・刻画・絵画が花開く。様式Ⅳはマドレーヌ文化Ⅲ~Ⅵ期(1.5万~1.1万年前)で,動物の表現は非常にリアルになる。
執筆者:竹岡 俊樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

