精選版 日本国語大辞典 「洟垂」の意味・読み・例文・類語
はなっ‐たらし【洟垂】
〘名〙 (「はなたらし(洟垂)」の変化した語)
① =はなたらし(洟垂)①
※雑俳・川柳評万句合‐安永元(1772)桜二「みつだんへ鼻ッたらしが茶をはこび」
② 意気地のないもの。また、間のぬけた男、女に甘い男をののしっていう。
※咄本・仕形噺(1773)ばけもの「鼻(ハナッ)たらしめらといふと、門のわきから、ベラボウメ」
はな‐たれ【洟垂】
〘名〙
① 洟をたらすこと。洟をたらした子ども。また、経験の浅い人。未熟な人。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 鼻汁。
※日本書紀桃源抄(15C後)「洟は鼻たれぞ」
はな‐たり【洟垂】
〘名〙 =はなたらし(洟垂)①〔享和本新撰字鏡(898‐901頃)〕
はな‐だら【洟垂】
〘名〙 鼻汁をたらしていること。また、その人。転じて、ばか者。あほう。〔日葡辞書(1603‐04)〕
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