津蟹村
つがにむら
[現在地名]御調町津蟹
芦田川の支流御調川沿いの農村。東部を除く三方は山地で、その間を御調川が東流する。西は下津村(現久井町)に接する。御調川北部の山地に後期古墳が点在し、切堤窯跡から須恵器や鉄滓、小石窯跡群からは瓦も出土。御調川沿いには条里制の遺構が認められる。古代から中世にかけて石清水八幡宮領御調別宮(八幡庄)のうちに含まれているが、天正一九年(一五九一)一〇月二〇日の毛利輝元加判并同氏奉行人連署八幡社領書立(御調八幡宮文書)には、当村はみられない。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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