津風呂陶棺古墳(読み)つぶろとうかんこふん

日本歴史地名大系 「津風呂陶棺古墳」の解説

津風呂陶棺古墳
つぶろとうかんこふん

[現在地名]奈良市山陵

石のカラト古墳の南方、大谷池の南の宅地から陶棺が発見された。陶棺の蓋はすでになく身だけで、埋葬の状況も明らかでない。棺身は二つに分けられ、全長一・八五メートル、幅五七―五五センチ、高さ五〇センチ、凸帯が縦横に付き、脚は二四脚で高さ二〇センチ。棺内から須恵器坏二個、棺外から須恵器の長頸台付壺一、坏三、坏蓋一、坩三、壺二、土師器の片口土器二、皿一、鉄鏃片一、刀子片一などが検出された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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