流月院
りゆうげついん
曲淵にある。無量山と号し曹洞宗、本尊は釈迦如来。もと花原市村(現宮古市)の華厳院末。天明二年(一七八二)華厳院二一世慈明が字中瀬の地に庵室を結んだといい、文化一三年(一八一六)には本寺を弟子に譲り、自ら川内隠居と称して当庵に移ると伝える。同年以来の什物銭覚帳があり、それによると元銭四〇貫七〇〇文を川内・夏屋・鈴久名三ヵ村の肝入に預け、その金利をもって文政五年(一八二二)観音菩薩の開眼費用にあて、天保一一年(一八四〇)には一五〇貫文を残したという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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