流記資財帳(読み)るきしざいちょう

精選版 日本国語大辞典 「流記資財帳」の意味・読み・例文・類語

るき‐しざいちょう‥シザイチャウ【流記資財帳】

  1. 〘 名詞 〙 奈良平安時代、諸寺が毎年国家に上申した寺院財産目録。寺の三綱・国師(または僧綱)・国司衆僧檀越が立ち会って、いちいち実物を調べて記帳した。その内容は縁起のほかに敷地建物・仏像経典雑具寺領住僧などに及び、員数・寸法まで記録するなど、詳細になされた。流記帳。流記。資財流記帳。〔大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)〕

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世界大百科事典(旧版)内の流記資財帳の言及

【資財帳】より

…正式の名称は,〈伽藍縁起幷流記資財帳(がらんえんぎならびにるきしざいちよう)〉といい,奈良時代,寺院の建物や宝物,すなわち仏像,絵画,仏典類(その寸法,員数まで記述している)から日常用具,所領,穀稲,奴婢などの財産を細大もらさず書きあげた目録である。伽藍とは建物,縁起とは創立の由緒のことをいう。…

※「流記資財帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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